その日、実験室の机の上に一つのダンボール箱が置かれていました。 白衣を身にまとった私は、授業前にその箱に書かれているラベルを見た。
「なまもの カエル」
そう、この日の実験はウシガエルの解剖なのでした。
授業開始後、実験の説明が終わると、みんな箱に手をつっこんでカエルを1匹ずつ取り出していきます。
最初の人が箱から取り出したカエルは、で、でかい!
足を伸ばせば体長25センチはあります。とってもグロテスク。食用ガエルです。
まずはカエルを水で洗う。
この時は気持ちよさそうにおとなしくしてる。
でも、次はいきなり頭を切断。
しかも、麻酔かけずに頭を思いっきり切断するのだ。
ゴリゴリいっててスプラッターです。
暴れるカエルは力が強い。カエルの足の筋肉ってすごいですからね。
切断した頭はお皿のすみにちょこんとよけておきます。
カエルの生け作りのように。
血だらけで気持ちワルいけど、実験中はどこをどうするのだ?
とか一生懸命考えているのであまり気持ちワルがっている暇はありません。
続く
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